ワークライフバランス

現代の日本では、働くことに比重を置き過ぎる人たちが増えているような気がします。元々真面目で勤勉な気質がある日本人ですから、休日出勤やサービス残業などとにかく仕事をしている、という状況の人がたくさんいます。もちろん皆好きでやっているわけではなく、仕事が終わらないから仕方なく、という理由でもありそうですが、そういった状況が許されているから会社側もより利益を追求して1人あたりの仕事量を増やしていく、という悪循環にもなってしまいがちなのだと思います。そんな現状はよくない、もっと私生活を充実させるべきだと、ワークライフバランスという言葉が最近では認知されつつあります。仕事だけでなく私生活を充実させ、それにより仕事の質を上げていこうというものです。仕事をするために仕事をする、生きるのではなく、あくまで仕事は仕事、大切なこと、ものはもっと他にあるんだとするものです。男性も女性も、自分をすり減らして利益を追求したり、会社のためにと働いているのではないでしょうか。8時間労働が基本ですが、実際にそれだけで済んでいる人はどれほどいるのでしょうか。また、とにかく休日が少ない、というのも言われます。海外に目を向ければ、2、3ヶ月は平気で休みがあるのが普通です。そんな人達から見れば、確かに日本人は働きすぎなのでしょう。そういった勤勉さで、日本は国力を上げてきたし、技術も磨いてきたのだと思います。女性の仕事として多い看護師や保育士なども、休みがすくなく不規則なシフトであることが人手不足や体調不良であることの原因だとされます。日常的に忙しくては肉体的にも精神的にも参ってしまうのは仕方ないことだと思います。これから労働人口が少なくなることで、日本の働き方が問われていくことになります。